祇園祭

京の歳時記 祇園祭

京の夏をいろどる祇園祭

コンコンチキチン、コンチキチン・・・
京の街が祇園囃子の軽やかな音色につつまれる、「祇園祭」のひと月。
千年続く夏の風物詩のいわれと、それにちなむ和菓子をご紹介します。
本年は山鉾巡行は行われませんが、その魅力の一端を感じていただけましたら幸いです。

祇園祭のはじまり
祇園祭のはじまり

祇園祭のはじまり

京都・八坂神社の「祇園祭」は、日本三大祭のひとつに数えられる盛大な祭事です。
街中を練り歩く豪華絢爛な「山鉾巡行やまほこじゅんこう」が有名な、京の夏の風物詩です。

平安時代にたびたび疫病が流行した京都では、貞観11年(869年)、
現在の京都市中京区にある寺院「神泉苑」にて、当時の国と同じ数66基の矛をたてて疫病退散を祈りました。
この時始まった「祇園御霊会ぎおんごりょうえ」と呼ばれる神事が祇園祭の起源といわれています。

後年の応仁の乱や数度の大火に見舞われながらも、そのたびに復興しては室町時代から江戸時代にかけて現在のような荘厳な山鉾が形作られてきました。

千年の歴史を越えた今も、夏の無病息災と平穏への祈りは受け継がれ続けています。

ひと月にわたる、京の夏の風物詩
ひと月にわたる、京の夏の風物詩

ひと月にわたる、京の夏の風物詩

祇園祭は7月1日から30日まで1か月の長きにわたる、夏の健康を祈るお祭り。

祭の無事を祈願する「吉符入きっぷいり」にはじまり、「お迎え提灯」「神輿洗式みこしあらいしき」、7月半ばからの「鉾建て」などを経て、宵山、前祭・後祭の山鉾巡行、神輿渡御みこしとぎょ、花傘巡行とさまざまな祭事がとりおこなわれます。
そして31日、八坂神社の蘇民将来を祀る疫神社で茅の輪を設け、「夏越祭」で終わりをむかえます。

中でも前祭・後祭の宵山では、夕刻になるとたくさんの提灯を連ねた大きな「駒形提灯」に火が入り、ほのかな灯りに照らされた山鉾とともにコンコンチキチン コンチキチンと祇園囃子が流れ、祭の風情は最高潮に。

真夏の夜をいろどる幻想的な祭事に、京都内外や海外からも多くの人が訪れます。

宵山

宵山よいやま」はもともと山鉾巡行の前夜をあらわす言葉でしたが、現在では巡行の前々日から3日間にわたる“前夜祭”のような期間をさしており、堂々と組み上がった山鉾を間近でじっくり鑑賞できるだけでなく、巡行の際に山鉾に取り付けられる豪華な装飾品やご神体、屏風といった美術品を見ることもできます。

きらびやかな西陣織、中国やペルシャの絨毯、ベルギーのタペストリーなど16〜18世紀頃の貴重な品々はまさに重要文化財クラス。
山鉾が「動く美術館」と呼ばれるゆえんでもあります。

山鉾ごとのちまき、手ぬぐいや扇子、お守りなどの授与品のほか近年では御朱印の授与などの新しい楽しみ方が生まれています。

ご巡行

祇園祭と言えば、荘厳な「山鉾巡行やまほこじゅんこう」がまず思い浮かばれるのではないでしょうか。
京都の町中では7月なかばから2週間ほどかけて山鉾の組み上げが行われます。

山鉾というのは山車だしの一種で、人形などをのせた比較的小さいものが「山」、稚児や何十人もの囃子方が乗り込む大型のものが「鉾」と呼ばれています。
33基ある山鉾は和漢の故事や神話などを由来とする趣向をこらした装飾で飾られ、国の重要有形民俗文化財にも選定されています。

たくさんの見物客が見守る中、山鉾は決められた順路をゆっくりと練り歩いた後それぞれの町内へと戻ってゆき、集めた疫神をふたたび四散させないようにその場ですぐに解体・収納され、その年の役目を終えるのです。

“蘇民将来”の伝説
“蘇民将来”の伝説

蘇民将来そみんしょうらい”の伝説

八坂神社のご祭神、スサノヲノミコトにまつわる伝説に由来する「蘇民将来そみんしょうらい」の護符。

神代の昔、スサノヲノミコトが南海に旅をされ難儀にみまわれた時、その地に住む蘇民将来という人物に食事で手厚くもてなされました。

この真心を喜ばれたスサノヲノミコトは、蘇民の子孫を末代まで護る約束の目印として「茅の輪」をつけるように、さらに疫病流行の際「蘇民将来子孫也そみんしょうらいのしそんなり」と記した護符を持つ者は、厄災や疫病から逃れることができると約束してゆきました。

その言葉にならって、蘇民将来の家は長きにわたり繁栄したというものです。

その故事にちなんで、毎年6月30日の厄祓い神事「夏越なごしはらい」では大きな茅の輪をくぐる儀式が。

また祇園祭の各山鉾では「ちまき」が販売されますが、これは食べ物ではなく笹の葉を巻いて束ねたお守りです。
この粽に 「蘇民将来子孫也」の護符がつけられており、京都の人々はこの粽を玄関に吊るして、家族の厄よけを願います。

鶴屋吉信の銘菓「こんちきちん」につけられた赤い札にも、同じ文字がしたためられております。

祇園祭にまつわるお菓子

こんちきちん
祗園祭のお囃子にちなんだ名前の、もっちりと美味しい粒あん入り焼き菓子。
こんちきちん

1個 173円(税込)
特定原材料等28品目:小麦・乳成分・卵

こんちきちん

京都地区・WEB限定

祇園祭のお囃子の音色、「こんちきちん」を銘としたもっちりと美味しい焼き菓子です。
小豆の風味豊かな粒餡を焼皮で包み、長刀鉾なぎなたぼこをあしらった包装で包みました。
詰め合わせの掛紙には山鉾巡行の風景をイラストで描いた、京の趣あふれるパッケージでございます。

33基ある山鉾の中でも、古来より毎年必ず先頭をゆくのが長刀鉾。
順を決めるくじ取り式に参加しない「くじ取らず」と呼ばれる9基の山鉾のひとつです。

現在は大永二年(1522)三条長吉作の長刀からつくられた複製品を鉾頭につけておりますが
元は平安時代の刀工、三条小鍛冶宗近さんじょうこかじむねちか作の長刀をたずさえていました。
全基のうちで唯一、その年ごとに神の使いとして選ばれた「稚児」が乗る鉾で
稚児は二人の禿を従え、囃子方とともに堂々とした姿で疫病邪気を祓います。
京都地区とオンライン限定販売

京都本店(西陣)、IRODORI、有名百貨店(京都地区)、鶴屋吉信公式オンライン限定
7月1日〜7月下旬

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