二〇二一年 丑年の幸をねがって ・・・
本年も鶴屋吉信をご愛顧賜り、弊社一同厚く御礼申し上げます。
もういくつ寝ると、おせち、お雑煮、初詣。
鶴屋吉信のお正月は、干支やおめでたい装いの和菓子が勢揃い。
お年賀や新年のご挨拶に、ご家族揃ってのだんらんにもおすすめです。


丑年の縁起
令和三年の干支は「丑」、牛の年です。
牛は温和で力持ち。古くより王朝の貴人は牛車で都大路を往来し、
田園では頼もしい役牛として人々と共に暮らしてきました。
牛はまた、神仏の乗り物とされてきたことでも有名です。
鶴屋吉信本店にほど近く、菅原道真公をお祀りする北野天満宮では
ゆかりの深い牛を神使として尊崇されます。
「撫で牛」と言われる牛の像を撫でると頭が良くなる、健康になれる…という
言い伝えを聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
鶴屋吉信では丑の年の縁起にあやかり、新年をことほぐ恒例の祝菓子に
そのすがたをあしらってご用意しております。


京都のお正月
京都では12月13日の「正月事始め」より、新しい年の年神様をお迎えする準備、
「すす払い」や「松迎え」が行われます。
「松迎え」でいただいてきた松を使った「根引き松」は、全国的に知られる大きな門松とは異なり、根が付ついたままの松の枝を半紙で巻き、紅白の水引を結んだもののこと。
地に根付き、成長・繁栄し続けるように…との願いがこめられた、京都独特のお正月飾りです。
花街では「餅花」を飾ったり、大晦日には「おけら詣り」・・・地域ならではの習わしもさまざま。
この冬、京都にお越しになることがございましたら、ぜひ注目してご覧になってみて下さい。


花びら餅と大福茶
鶴屋吉信本店のお休み処でもお楽しみいただける、京のお正月にかかせないもの。
茶道の初釜でも親しまれるお菓子が「花びら餅」です。
平安時代の宮中では元日に「歯固」といって鏡餅、大根、押鮎、橘などを食べて歯の根を固め、長寿を願う儀式があったのだとか。
この品々が「菱葩」というお餅に変わり、のちに白の外郎や求肥に味噌あんや紅あん、牛蒡を入れて包んだものとして市中に広まったといわれています。
また、梅干しと結びの昆布にお煎茶を注いでつくる「大福茶」もその名の通りおめでたいもの。
その昔、京で疫病が流行したとき、空也上人が梅干しを入れたお茶を病人にふるまったところ疫病がおさまった古事が由来とも言われています。
迎春のお菓子

福ハ内
明治三十七年の節分の日、弊店四代目当主
稲田隺堂(かくどう)が、商家の童女が豆をまくなごやかな姿を目にとめ、そのほほえましい情景をもとに創案されました。
厄を祓い、福を呼び込むとされる「お多福豆」をかたどったしっとりと柔らかな桃山生地に、なめらかな白あんを包み込んだ焼き菓子です。
ほろりとほどける口あたり、やさしい甘さ。ぱっと晴れやかな黄金色は、ふんだんに使われた玉子の黄身の色。
日本茶だけでなく、コーヒー、紅茶にもとてもよく合います。
販売期間:12月初旬〜2月3日

花びら餅「御所鏡」
一部店舗・WEB限定
平安時代の宮中で行なわれた元日節会に「歯固」という祝儀があり、
鏡餅、大根、押鮎、橘などを食べて歯の根を固め、長寿を願ったそうです。
この歯固めの品が「菱葩」といわれる新年を祝う餅になり、
餅のかわりに白の外郎や求肥に味噌あんや紅あん、牛蒡を入れて包んだ「花びら餠」として、京のお正月にかかせないお菓子となりました。
茶道の初釜のお菓子としても広く親しまれています。
京都御所の近くに店をかまえる鶴屋吉信では、代々「御所鏡」の銘で謹製しております。やわらかな求肥に白味噌あんと紅色の羊羹、蜜漬けの牛蒡をつつんだ鶴屋吉信の御所鏡で、健やかな新年をお迎えくださいませ。
京都本店(西陣)、鶴屋吉信公式オンライン、東京店(日本橋)、世田谷店、有名百貨店
販売期間:12月29日〜1月上旬
オンラインショップ特別予約受付期間:12月1日〜受付終了致しました。
オンラインショップお届け期間:12月31日〜1月1日

吉祥菓 丑の春
令和三年の干支は「丑」。
温和で力持ちな丑は、古くから人々の生活を支えてきた頼もしい動物です。
「丑の春」は赤と緑の鮮やかな羊羹に、白い丑のすがたがくっきりとあらわれた意匠羊羹です。
あかあかと暁光に照らされる草原にたたずむ白牛に、新年の開運招福の願いをこめて謹製いたしました。
どこを切っても同じ意匠があらわれます。お好みに切り分けてお召し上がりください。
販売期間:12月13日〜1月初旬
※ご好評につきWEB受注分は終了とさせていただきました。

開運丑
「開運丑」は新年の幸福への願いをこめて謹製いたしました、迎春の棹物。
紅色と黄色の染め分け羊羹にきざみ栗をこめた、晴れやかな羊羹でございます。
鶴屋吉信本店にほど近く、菅原道真公をお祀りする北野天満宮では、ゆかりの深い牛を神使として尊崇されており、「撫で牛」等のならわしでも知られています。
ゆったり臥せる丑のすがたに、紅白の梅、金色の御所車がかがやく優美な外装でおとどけいたします。
販売期間:11月下旬〜1月上旬
※ご好評につきWEB受注分は終了とさせていただきました。