社長挨拶

代表取締役社長 稲田啓太郎

「鶴屋吉信」は江戸時代の享和3年(1803年)、初代・鶴屋伊兵衛が創業いたしました。代々受け継がれてきた家訓には「ヨキモノヲツクル為ニ材料、手間ヒマヲ惜シマヌ事」という一条がございます。

これは、おいしい京菓子を創るための私たちの原点です。創業以来、最高の原料と風味、格調高い意匠を追求し、皆様に喜んでいただけるお菓子づくりを大切にしてまいりました。

ここ西陣の地で220年以上にわたり歩みを続けることができましたのも、お客様をはじめ、お取引先様、地域の皆様、そして従業員など、多くの方々のご支援があったからこそです。あらためて厚く御礼を申し上げますとともに、そのご厚情への感謝を胸に、これからも皆さまの期待にお応えする菓子づくりに真摯に取り組んでまいります。

さて、近年は、2020年のコロナ禍をはじめ、社会環境や価値観、購買行動が大きく変化し、多様化しております。そのような時代だからこそ、長年培ってきた伝統や技術を大切に受け継ぎながら、時代の変化に柔軟に対応し、新たな価値を創造し続ける企業でありたいと考えております。

私たちが目指すのは、お菓子のおいしさだけでなく、「鶴屋吉信」のあり方そのものに込めた想いや価値観にも共感いただける、末永く愛される企業であることです。お菓子づくりやおもてなしはもちろん、お客様とのふれあいや情報発信など、あらゆる活動を通じて「鶴屋吉信」の魅力を高め、信頼を大切に育んでまいりたく存じます。

伝統を守りながらも挑戦を続け、次の100年、その先の時代へ向けて「ヨキモノ」を創り続け、世界に誇る魅力あふれる京菓子文化を未来へつなぐことが、私たちの使命です。